中世の館編
    
    
    レストランの窓枠が右下に写っています。セルフ撮影なのでご容赦くださいな。

    ゆっくりお目覚め
     さすがに前日歩いたのが響いて疲れていたのでしょう。
     この日は遅くまで寝ていました。
     寝ぼけ眼で窓から空を見ても、時刻がわかりません。
     曇っていて、日中ですがとても暗い様子です。
     ヨーロッパの暗い長い冬ってこんな感じなのかなあと思いました。
     私は肌寒いこのような天気が好きですが、
     毎日だとしんどいかもですね。
     だからこそ夏のバカンスに気合いが入るのでしょうか。
     部屋でチーズとジュースの朝食を摂りました。
     ヨーロッパでは果汁のジュースっておいしいですよね。
     瓶で買って、ちびちび飲んでいました。
     シャワーを浴びてメイクします。
     今日もシャネルのルージュにしました。
     ガイドブックを読んでお出かけ先を検討しましたが、
     悩みますよね。
     この日が最後の日なので充実させたいものの、
     遠くまでお出かけすると移動に時間が取られてもったいないですよね。
     ベルサイユ宮殿も検討しましたが、どうしても一日つぶれるので
     やめました。セルフでは写真も難しそうですしね。
     結局結論は「もう一度ルーブル美術館に行く」です。
     クリュニー美術館、ドラクロワ美術館、モロー美術館は
     訪れたことがないのでぜひ行ってみたいのですが、
     ルーブルに行きたい気持ちが勝ちました。
     そこでルーブルまでのルートを一日目とは変えることにしました。
     シテ島は通らず、マレ地区を先に訪れることにします。
     マレ地区からメトロかバスに乗るプランです。

     車いじりがお好きなんでしょうね

    サンス館
     部屋を出て、ポンマリー橋を渡ります。
     セーヌ川を見るたびに、「素敵な黄葉だなあ」って胸がときめきます。
     厚い雲が空を覆っていて、吹く風でタイツの足元が寒いです。
     セーヌ川を渡ったところで、車の修理をしている男性を見ました。
     車には詳しくないのですが、古い車だろうなって思いました。
     修理している男性と車が、パリの風景に溶け込んでいて
     異国情緒に溢れるってこんな感じなんだろうなって思いました。
     そして何回か前を通り過ぎたサンス館です。
     1475年から1507年にフランボワイアン様式に改装されたそうで、
     宗教戦争当時にはカトリック側の作戦本部として使われたこともあるそうです。
     中世のドレスを着て、写真を撮りたいなあ(^○^) ありえないですけど。
     手前が公園になっていて、自由に入っていいようなので写真撮影開始です。
     ただし空は夜のように暗く、フラッシュ無しでは夜間の撮影のような光量不足です。
     おまけに雨まで降ってきて、寒いです(T。T)
     それでもめげずに写真を撮りました。
     雨でカメラが壊れたらどうしようと心配でした。
     パリでの女の子姿は残しておきたいですもんね。

     お花畑が素敵です

    庭園
     ところでみなさんはフランス式庭園ってご存知ですか?
     フランス式庭園では、樹木は人の手でコントロールされていて
     真上から見ると幾何学的な文様になっています。
     渦巻き型の植え込みとか、円錐に刈り込まれた木とかですね。
     すごいって思いますが、私は美しいとは私はあまり思いません。
     それよりイギリス式庭園では、「自然」な状態の庭を演出します。
     ひとつのスペースに異なる種類の花を植えたりとかです。
     高さもそろえません。
     私がイギリス式庭園を支持するのは、
     きっと日本の美意識との共通項を感じるからでしょうね。
     それでも日本ではなかなかお目にかかれないフランス式庭園に出会えて
     うれしかったです。
     寒いのにお花も咲いていますし。

    
    サンス館で撮りました テーマパークみたいですね

    マレ地区
     パリ好きの方ならマレ地区と聞けば、
     すぐにイメージが湧くと思うのですが、
     興味ない方は知らないと思うので、少し説明させてください。
     パリは中世の頃から国際的な大都市で、
     パリ大学と言えば、神学の権威でした。
     スペイン出身のフランシスコ・ザビエルもパリ大学で学んでいます。
     この大学のある学生町が、カルチェ・ラタンでパリの左岸にあります。
     そしてセーヌ川をはさんだ反対の右岸にあるのがマレ地区で、
     中世の頃の貴族たちが多く住んでいました。
     パリは21世紀の現在も世界的な大都市ですが、
     中世から残っている建物や町並みは、
     このカルチェ・ラタンやマレ地区に集中しています。
     1292年に建てられた家が残っていたりするそうです。
     昔からの町並みが残る、パリで最も人気がある町がマレ地区なのでした。
     オシャレなお店も多く、今最も人気のある町のひとつです。
     そんな町をてくてく歩いたのでした。

    アーモンドトゥ
      小雨降る午前ということもあってか、歩く人もまばらです。
     まだ9時台なので、閉まっているお店がほとんどでしたが、
     靴やアクセサリーを売っている雑貨屋さんが空いていました。 
     若者向けでお値段も手ごろです。
     昨日足が痛かったので靴を見ました。
     むくんで足が大きくなって痛んでいるのかもと思うので、
     大きいサイズがあれば欲しいなって思ったのです。
     私のサイズは24.5か25cmで、大事をとれば25cmです。
     24.5cmでどんな靴でもOKならば探しやすいのにとは、よく思います。
     フランスのサイズ表記がわからないのですが、
     私が気に入ったデザインで一番大きなサイズは「40」でした。
     ヒールは低めで、5cmくらいでしょうか。
     色はグレーでつま先が丸くなっています。
     ラウンドトゥだと思っていたのですが、
     帰国後、アーモンドトゥという言葉を知ってからはそう呼んでいます。

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