女たらし広場編

    
    暗かったので白くしてます
    
    セルフ撮影会
     コンシェルジュリーを後にし、セーヌ川に向かいます。
     橋を渡ってから左に(西に)折れるか、渡る前に折れるか
     思案しましたが、立ち寄りたいところがあるので
     橋は渡らず、シテ島を歩きます。
     ただしその川岸の道は観光ルートからも外れているらしく、
     人はまばらです。昼間なので不安はないようです。
     ここでピンとひらめきました。
     セーヌ川をバックに撮影会のスタートです。
     セルフ撮りですけど。
     車止めにカメラを置いてパシャパシャ撮りました。
     風が強く、カメラが落ちたりしましたが、それでもがんばりました。
     しかし。。。今見ると曇り空な上に建物の影になっていたのか、
     光量不足です。フラッシュ使えばよかったです。残念ですね。
     上の写真が撮影会のものですが、
     パリの雰囲気がある背景だと思うんですがどうでしょうか?
     街灯も素敵ですよね。
     
   パリで一番好きな場所
     私は住んでいる大阪を別にすれば、パリが好きです。
     この旅行記のように、せっかくフランスまで来てもパリで過ごして
     近郊にも出かけなかったのもパリが好きだからです。
     そして、そんなパリの中でも一番好きな場所が写真の広場です。
     最高裁判所の西側(左側)なので、
     サントシャペル教会の入り口のちょうど反対側にあります。
     周りにはカフェなどもありますが、何の変哲もない広場です。
     以前8月にパリに来た際、この広場を通ると、
     すでに木々は黄葉し、落ち葉まで風に吹かれていました。
     とても物悲しく切ない思いがこみ上げてきて、
     パリという街に触れたような気がしたのです。
     心が動かされました。
     それまでは8月ということで、暑くて感傷的な気分などなかったのです。
     そんなことがあって、私がパリで一番好きな場所です。
     きっとそんな人は他にいないと思います。普通の広場なんです。
    
    
    パリで一番好きなドーフィーヌ広場

    お犬様のお散歩
     パリは犬の天国ではないかと思います。
     以前マドレーヌ広場のフォションでお茶していたとき
     マダムが犬を連れてきていたのですが、一緒に室内に入ってきて
     足元で水を飲んでいました。
     小型犬ではなく大型犬です。
     詳しくないのでわかりませんがきれいな犬でした。
     フランスでは犬の地位が高いのだなあと思いました。
     このドーフィーヌ広場でも犬を散歩させているおじさんたちが話に興じています。
     パリの人って犬好きですよね。
     私はその横でせっせと撮影会です。
     そんな一人で撮っている私を見かねたのでしょう。
     「マドモアゼル、写真を撮りましょうか」と声をかけられました。
     マドモアゼル!
     うれしかったです! 「本場」でマドモアゼルと呼ばれたらうれしいですよね。
     ただし今回の旅行でマドモアゼルと呼ばれたのはこのときだけでした。
     他はマダムでした。マダムでもうれしいけど。。。年相応だけど。。。(>.<)

    
    犬を散歩中のおじさんに撮ってもらいました
    
    女たらし広場へ
     ドーフィーヌ広場からさらに西へ向かいます。
     シテ島の穂先というか、シテ島の尽きる方角です。
     ポンヌフ橋に通じる広い通りを渡ると、いかめしい銅像が立っています。
     いえ、馬上にいます。
     これはアンリ四世で、
     「ヴェール・ギャラン」という渾名がこの先の広場の名称になっているのですが、
     意味は「女たらし」だそうです。
     私もたらされに行ってきました(^.^)
     銅像の脇に階段があって、降りると遊覧船の乗り場と公園があります。
     晩秋だというのに公園には花が植えられ華やいだ雰囲気です。
     ベンチでは家族連れがお弁当を広げています。
     落ち葉もあるのですが、芝の青さが寂しさを感じさせません。
     三方をセーヌ川に囲まれていて、
     時折フランス国旗をつけた遊覧船が見えるのも風情があります。
     気温は低く寒かったのですが、心は浮き立ちました。
     かじかんだ指先でカメラのスイッチを押しての撮影会を行いました。
     う〜ん。私もたらされました。
     すっかりこの公園が好きになりました。
     
    
    アンリ四世の騎馬像
    
    シテ島の突端
     シテ島の両側を流れていたセーヌ川が、
     ヴェール・ギャラン広場の先で合流しています。
     その合流地点である突端にも行ってきました。
     公園を経由しては行けなくて、ポンヌフ橋から脇を通ります。
     このあたりの景色は、どこを見ても絵になりました。
     夢の中にいるかのようです。
     石造りの建物と黄葉がこんなに映えるなんて。
     そして突端からは、芸術橋の向こうにルーブル美術館が見えます。
     朝に出発したものの、もう午後12時30分です。
     なかなか着きませんが、ようやくすぐのところまで来ました。
     急がなくてはと、気が逸ります。
     ただこの突端ではゆっくりと景色を眺めていました。
     私以外の人は、どんどん入れ替わります。
     寒いですもんね。私が変わっているのかも。
     芸術橋に向かってお話をしている二人がいました。
     後ろから見ると、バックがセーヌ川と芸術橋で遠くにルーブルが見えていて
     くっついて座っている二人が素敵でした。
     後姿が絵になるというか、パリって恋の街なんだなって思いました。

    
    芸術橋とルーブル美術館

          
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