絵画に囲まれて編

    昼食タイム
     ポンヌフ橋を渡り右岸に来ましたが、もう13時ごろです。
     歩いたのでお腹が減りました。
     街角に青いテントのカフェがあります。
     フランスの伝統的なカフェではなく、
     店員さんもTシャツを着ていて洗練された様子です。
     セルフサービス形式で店頭のパンをレジに持って行き、
     ドリンクをオーダーするようです。
     スープやかんたんな軽食はカウンターでオーダーになります。
     システムがよくわかりませんが、ここで食べることに決定です。
     パンがおいしそうなのと、
     何より体が冷えているので温かいものが欲しいです。
     サーモンのサンドとカフェオレにしましたがおいしかったです。
     ずっと歩いていたので、椅子に座れたのもうれしかったな。
     私は普段はとても水分を摂ります。
     コーヒーは少なくても5杯は飲みます。飲みすぎです。
     だけど女の子でお出かけしているときって、あまり飲まないんです。
     やはり口紅が落ちるのが気になりますし、コーヒーを飲むと
     メイクが崩れやすくなるような気がするのです。気のせいでしょうか?
     だからコーヒー好きだけど、紅茶を飲む機会が多いです。
     女の子のときはコーヒーを我慢できるのだから不思議ですよね。
     お腹もあまり減らないんです。

    
    詐欺度高めの写真です
    
    サン・ジェルマン・ローセロワ教会
     ポンヌフ橋を右岸に渡ります。
     目指すルーブルはすぐそこですが、その前の教会でつかまりました。
     いえ、つかまったというか写真スポットだと気づいたのです。
     ガイドブックで調べるとサン・ジェルマン・ローセロワ教会だそうです。
     この教会も立派な建物で、由緒がありそうです。
     通りをはさんでルーブルですが、花壇もある教会前で撮影です。
     それが上の写真なのですが、
     私的には詐欺度高めの写真が撮れました(-.-;)
     たくさん撮った中から選んでいるので、実物は全然別人なのですが、
     それでもこの写真には及第点をあげたいなと思います。
     これが限界なので、たいしたことないとか言わないでくださいね。
     また、実物に会って詐欺だと思っても黙っておいてあげてください。
     本人が一番わかってま〜す(>_<)
     この教会の内部も入りましたが、
     観光地ではなく実際の教会という雰囲気で、厳かさを感じました。
     もしかすると有名なのかなあと思いますが、
     私にはわかりません。素敵な教会であるのは確かです。

   ルーブル「中庭」到着
     道路を渡ってルーブルに到着です。
     ただし入り口はちょうど反対側なので中庭を突っ切ります。
     通り抜けるつもりが、ここでも撮影会を始めてしまいました(;-_-)
     ルーブル宮を見ていると、建物も本当にきれいなんです。
     当たり前だけど大阪にはこんなところないなあと思って、
     そうしたら写真タイムになってしまいました。
     だけど私の写真は無しです。
     旅行記なのに私の写真ばかりではだめですよね。
     ちょっと自粛しました。
     中庭といっても、とても広いのですが、
     四方の回廊に無数の美術品があるかと思うと
     感動も増すというものです。
     そして中庭を抜けてようやくガラスのピラミッドに到着です。
   
    
    ガラスのピラミッド
   
    ルーブル入館
     ガラスのピラミッド前でも写真を撮りました。
     ピラミッドの周りにはたくさんの人が休憩しています。
     写真を撮っている人も多いので、私も目立ちません。
     ここって世界でも指折りの観光地ですよね。
     ルーブルに来て、ヨーロッパの美術館めぐりの楽しみを
     覚えた私ですが、ルーブルは他と比べて格が違うように思います。
     量も質も建物の大きさも、そして立地もすばらしいです。
     私はルーブル美術館が一番好きで、二番がプラド美術館です。
     といってもまだまだ行ったことのない美術館のほうが多いんですけど。
     パリビジットというチケットを購入しているので
     優先入場口から入りました。
     ここでは手荷物検査があって、空港のようにX線検査の機械があります。
     ちょっとドキドキの瞬間です。
     「不審」者として止められたらどうしようと心配しましたが
     係官はおしゃべりに夢中でこちらを見ていません。
     無事に入館できました。
     サンルイ島からルーブルまで距離は近いのかもしれませんが、
     時間は長かったです。
     寄り道してる私が悪いのですね。

    ルーブルで外せないもの
     今回が四度目のルーブルです。
     そんな私が過去に必ず見ているものは
     ・モナリザ
       定番過ぎて笑わないでくださいね。
       いつも混雑していてじっくりとは見れませんが、
       遠くからいつも「また来ましたよ」って挨拶だけしています。
       美術の本とか読むと専門家の人はモナリザは特別だって書いてますよね。
       そして理由が書いてあるのですが、そういう知識を知ってから
       モナリザのすごさがわかりました。知らないときは、ただの有名な絵でした。
       私は読んで感心してすぐに忘れちゃうんですけど。
     ・ニケ像
       私は彫像の良し悪しはわかりませんが、訴えるものありますよね。
       展示場所も階段の踊り場にあるので、
       すぐそばからも離れたところからもいろいろな角度から見れて
       毎回発見があります。
     ・ダヴィンチの作品
       聖アンナと聖母子 洗礼者ヨハネ 岩窟の聖母
       モナリザは混雑していてじっくり見れませんが
       これらのダヴィンチの作品はじっくり見られて大好きです。
       一枚でも日本に来たら、それで展覧会が開かれるレベルの作品です。
       私も必ず見に行くと思います。
     ・レースを編む女
       フェルメールです。静寂を感じますよね。
           女性の集中力が伝わってきます。小品ながら大好きです。
     定番ばかりで、恥ずかしいです。
     だけど好きなんです(^.^)


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    ここから先は旅行記というよりルーブルで自分の世界に没頭している
    女の独り言なので、絵画に興味がない人は飛ばしてください。
    面白くないかもです。
    「女の子でお出かけ」に興味を持ってくださってる読み手と
    絵画に興味がある読み手が重なれば私はうれしいですけど
    興味ないことが、長々と書いてあっても面白くないですよね。
    詳しくもない私が書くことなので専門性があるわけでもないし。
    もし多趣味な方がいらして、絵画も好きなときは読んで欲しいです。
    
    
    
    


    名画に囲まれて
     この旅の一番の目的は女の子でパリを歩くことなんですが、
     もし二番があればルーブルなどの美術館に行くことでした。
     そして女の子でルーブルに来て、私って夢がかなって幸せ者です。
     最初にルーブルに来たときははただ展示を見てはすごいなあと圧倒されていました。
     教科書などで見たことがあるかも、というのが感想でした。
     そんな絵画に縁のなかった私も少しずつ見たい絵画が増えてきました。
     ルーブルで探すようになったんです。
     ただし、予習はしていなかったので、どんな作品があるのかはわかりません。
     本とか読んでもダビンチとか有名な作品ばかり書かれていることが多いんです。

    スペイン絵画があるんだ
     日本語版の地図をもらい確認するとスペイン絵画のコーナーを発見しました。
    、冷静に考えてルーブル美術館の規模からあるのが常識かもしれませんが、
     フランスでスペイン絵画を見れるなんてうれしいです。
     マドリッドのプラド美術館に行ってからスペイン絵画のファンです。
     日本では見る機会が少ないのでこれは見逃せません。
     はたと思い出しましたが、エウヘーニオ・ドールス著「プラド美術館の三時間」に
     最良のムリーリョはパリかドレスデンにあると書かれていたのです。
     忘れてたなんて、私って抜けてます。
     プラド美術館の本を探していて偶然見つけた古い本なんですが、
     伊集院静さんが「美の旅人」の中で取り上げていたので
     もしかすると有名な本なのかもです。
     内容地味ですですけど。
     とにかく、スペイン絵画を見に行きましょう!なんですが、
     場所がドゥノン翼の先端で一番遠くです。
     仕方がないので最後に見ることにしました。

     メムリンクの天使

    愛しのメムリンク
     好きな画家を尋ねられたら、誰でも答えるのは難しいですよね。
     一人に決めがたいです。
     時代や国によって、同じ絵画といっても大きく違うので
     印象派とルネサンス期の絵なら、
     好きな映画と好きなスポーツくらい、もうジャンルが違うのではないでしょうか。
     まして現代の画家さんまで入れると、どこで比較するのか私にはわかりません。
     また、ダヴィンチやフェルメールが好きと言っても、
     その人の好みはわからないですよね。
     よほど詳しい人なら別としてですが。
     私は有名な画家さんは大抵好きです。
     しかし「超」有名な画家さんを除いて答えると
     メムリンクが好きです。メムリンクも有名ですが、「超」ではないですよね。
     ファンの方に怒られそうですけど。
     15世紀のフランドルの画家で、とっても細かく描く人です。
     宗教画が多いのですが、
     私はこの人の絵に静謐を感じます。
     美術館などでは意識してメムリンクを探しているのですが、
     今回はルーブルでも探すことにしました。
     ルーブルの規模ならあるはずです。
     ベルギーで活躍した人なのでフランドル絵画の部屋を探し回ったのですが
     ありません(T。T )
     何度も何度も同じところをくるくる回ったのですがありません。
     メムリンクの絵なら見分けられるはずなのにわかりません。
     尋ねること3人目の職員さんに聞いて、ようやく見つけました。
     フランス絵画の部屋にありました。
     メムリンクの時代はフランス領だったのかなあ。
     フランドル絵画だとばかり思っていたのですが
     フランス絵画だったのでしょうか。今でも不思議です。

     メムリンクのお部屋にて

    ウェイデンも知りました    
     メムリンクのお部屋の隣には
     ロヒール・ファン・デル・ウェイデンのお部屋もありました。
     先にこの部屋に入ったので、
     メムリンク見つけたと喜んだらウェイデンの作品だったんです。
     帰国後調べると、メムリンクのひとつ前の世代のフランドル派の
     画家さんだったので、作風が似ていて当たり前でした。
     今回ルーブルで見て大好きになりました。
     今まで知らなかったのが恥ずかしいですね。

     ラファエロ「美しき女庭師」

    ルーブルてくてく
     素敵な絵画ばかりです。
     贅沢に時間を使って鑑賞したのですが、
     それでもすべてをじっくり見るのは無理です。
     今回は泣く泣くメムリンクとウェイデンとフェルメールを除く
     フランドル絵画はパスしました。
     ただしブリューゲルは一枚しかないのでじっくり見てきました。
     後は鑑賞しながら早足で駆け抜けました。
     それでも目が肥える実感があります。
     フラ・アンジェリコには時間を割きました。
     私はフラ・アンジェリコも大好きなのです。
     この時代の絵って見ていて楽しいですよね。
     そしてルネサンス期のイタリア絵画は本当にすばらしいです。
     モナリザが大人気はもちろんのこと、
     他のダヴィンチ作品も人気があり、人が絶えません。
     これってダヴィンチコードの影響でしょうか。
     逆にラファエロで足を止める人がいず、じっくり見れました。
     「美しき女庭師」のマリア様は優しくていい表情してますよね。
     私も見習いたいです。
     絵画を鑑賞しながら、長い長い距離を歩きました。
     立ち止まってじっくり見れた絵は少ないけれど
     とても素敵な時間でした。
     
    
    ムリーリョの人物はやわらかい表情をしています

    スペイン絵画に到着
     フランスに来てスペイン絵画って変でしょうか?
     だけど好きなので仕方ありません。
     日本ではなかなか機会がなくて残念に思ってます。
     ドゥノン翼の端っこにあるスペイン絵画の部屋に到着しました。
     まずはベラスケスの作品がありました。
     大きいです。ベラスケスの絵からは気品が感じられます。
     私が連想する言葉は「威風堂々」です。
     ムリーリョの作品は数点あって、どれもすばらしいと感じました。
     見れば見るほど、その場を離れがたい気持ちが募ります。
     本当にいい絵でした。
     「無原罪の御宿り」に負けていないどころか、勝っているように思います。
     エル・グレコも数点ありました。
     ゴッホがその独自性で優れた画家であるのなら
     エル・グレコの日本での人気ももっと高まってよいですよね。
     独特のタッチがもっと評価されるべきです。

    ゴヤ
     ゴヤの作品はさらに奥の部屋でした。つまりはさらに端っこです。
     しかも展示している部屋が暗く見づらいのです。
     これってアンチフランスの絵を描いたゴヤに含むところがあるのではと
     思ってしまいます。
     細かいところは見えないのですが
     ゴヤの作品もゴヤらしいものでした。
     量は多くあるとは言えませんが、質はすばらしいです。
     ルーブル美術館を訪れるスペイン絵画好きな方は
     見落とすことがないようにしたほうがよいと思います。
     大満足のルーブル美術館でした。
     
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